彼岸のこちら岸からのつぶやき。
この世の中にはどうしようもないことがある。
たとえば、子どもの頃から使っていた割ってしまった大好きな器。
取り壊してしまった家。
亡くなった人に会い、触れること。
洪水で流されてしまった家や物たち。
つい先日、同い年の友人がこの世を去った。
悪性リンパ腫で、娘が3人もいた。
よきパパだったし、経営者であった。
いったん寛解したあとに逢っていたので
いきなり訃報が飛び込んだときは、とてもびっくりしてしまった。
わたしは、子どもの頃母が病死したので
同じような話があると
心がきゅ〜〜〜として固まってしまうことがある。
そして、そういうことにちょっとしたしんどいことがあると
心の中の、あの世への湖のほとりにす〜〜〜と魂だか心の一部だかが
いってしまって、そこで膝を抱えてぽつんとしてしまう。
そういうとき、
もう1人のわたしは
彼女の隣にいって
彼女に寄り添い
彼女をそこからいまへと連れ戻す。
子どもの頃からの慰めだった
あつあつのミルクティーに
バターとはちみつをたっぷり塗ったトースト。
そうたとえば
My Favorite thingsにでてくるようなわたしをなぐさめる数々とともに。